20190401
恋人の特権で、いつでもどんな時でも可愛いと言ってほしい。
言葉にしてるけど、私の恋人は可愛いだとか、好きだとかを伝えようとしてくれない。もうだめだ。気持ちが離れていくばかりだ。
言葉はね、あとで伝えようと思ってもダメなんだよ。
居なくなってしまったら、思ってたことなんて伝える術がないんだから。
そういう時間を大事にできる人だと思ってた。時間が有限にあると思ってんのかな。死ぬ日の事なんて考えてないのかな。
私はいつだって生き急いでていいと思う。
急に雨が降ってきて、踏切の遮断機が下りたら、走り込む電車に飛び込んでしまおうかと考える曇った心境が突然に私を支配するし。
遮断機は、しんと何事もなかったかのように定位置に戻っていく。
潜り抜けちゃえば、きっとそんな煙たい自殺衝動は歩くごとに薄れてしまう。明日の弁当の材料を買い込んでしまおうものなら、もう忘れてしまうんだろうし。
忘れないように、忘れないようにって思ってなきゃ
残らないその時だけの感情、激しく光らせて、弱っているのなら掬いあげて。
生きてる意味ってほど重要じゃないかも、でも生きてた記録にはなるだろうから。
私の記憶を、外に出すこと伝えること、それで私は私を証明していくしかない。
私を証明しなきゃ、居なくなっても、誰の記憶にも残んなくなっていく。
言葉を残してくれなくなった私の恋人は
私の中から消えていく。
私は彼を消したくないから、だから私に刻み付けてほしい。
だけれど、望めば望むほどに期待外れ。
もうだめかも。
別れを強く意識する、エイプリルフール。
だけど、もう。嘘じゃない。