寝る前に(1115)
自分語りをさせてください
東京に出てきて半年
社会人になって半年
先輩を前にお疲れ様でしたが言えず
ドモってしまった
人間関係というものは月日が経てば慣れて良い方向に行くものなのだと思っていた。
私は二見知り。
はじめての人には愛想良くて、
2回目以降は怖くなるんだ。
そんな中、同期の一人は違った。
怖くなってまた壁を作り始めた頃に、
何やこいつ
と私から離れて行くことのなかった伊藤さん。彼女は学生時代にバンドを組んでいたそうで
同期イチ、音楽の話をした相手となった。
私は学生時代からひとりぼっちになりがちだったので、ライブハウスで輝くバンドマン達を見ては、将来は私だってステージで。と思ってだけいた。
行動には移せてないまま日々が過ぎた。
そんな彼女は昨日、会社を辞めた。
ぽつり空いた席。また普通にランチいこーって誘いに近づいてくるもんだと思えた。
なんだか、悔しくてやるせない。
東京に出てきて好きになったアーティストが言ってた言葉
「お腹から声を出すと人生は変わらないかもしれないけれど、自分は変わる」
その言葉が頭を支配して、
気づいたらマイクの前にいた。
今夜が私のステージマイクデビュー。
社会人だからと長く伸ばしたジェルネイル
アコギの弦をろくに押さえることすらできなかった。
悔しくも、やはり気持ちが良かった。
私はバンドがしたい。